大西　亮OHNISHI RYO

ITソリューション事業部 解析エンジニアリング部
2006年入社
理工学部 機械システム工学科 卒

構造解析を用いて得られる有益な情報によって、
お客さまの製品開発やプロジェクトを成功にへと導く。

現在の仕事内容

製造業向けに、構造解析による設計支援を行っています。構造解析では、お客さまの目的に応じて次のような情報を提供することができます。

・製品の強度を予測する。
・製品の性能を確認する。
・製品の不具合要因を発見する。

お客さまである設計者は、これらの情報をもとに効率良く設計検討を実施していくことが可能になります。

昨今の製造業では、製品に求められる性能や品質がどんどん高まっていて、製品開発のスピードアップのため、簡単な解析であれば設計者自身が実施するような状況です。その中で、私はゲストエンジニアとしてお客さまの設計現場に駐在し、設計者の手に負えないような難易度の高い問題や、特別なスキルが必要とされる問題を専門に解析を行っています。

最近では、解析の自動化と最適化計算ツールを活用し、最適な設計形状を自動で導き出す計算にも携わっています。

中電シーティーアイの存在価値

さまざまなIT技術がある中で、電力供給を支えるシステムを担っている中電シーティーアイは非常に重要な存在だと思います。世の中で便利と言われている技術でも、人によっては不必要な場合も考えられますが、「電気が使える」という環境は、地域の経済活動や日常生活になくてはならないものであるため、今後も変わらなく重要な存在だと言えます。

仕事の面白さ・やりがい

ITを活用することで、実製品ではできないような試験条件でも、コンピュータ上ならば実施できます。

例えば、実車で衝突試験をしようと思ったら、準備に人も時間もお金も大量に必要となり、一度行えば実車は潰れてやり直しもききません。しかし、コンピュータ上での解析であればたった一人で、何回でも条件を変えてやり直すことができます。また、衝突の際の挙動を見る場合、実車では定点カメラで事前に決めた角度からしか撮影できませんが、コンピュータ上での解析であれば自在に視点を変えて見ることができます。しかも、力のかかり具合を色分けして表現することもでき、どこを補強すべきか明確に理解できます。

このように、構造解析を用いることで試験だけではわからなかった有益な情報が得られるため、お客さまの製品開発やそのプロジェクトの成功可否に対し影響を与えることができます。

お客さまが抱える問題・課題を解決に導き、ビジネスとして成り立った時が面白いと感じる瞬間です。お客さまからも感謝され、その仕事をやり遂げた充実感がモチベーションとなります。

中電シーティーアイに訪れる変化・チャンス

電力自由化によって、今まで安定的だった業務をさまざまな変化に柔軟に対応させていく必要が出ると思います。変化が求められた時には、社員一人ひとりの潜在能力を開花させ、大きく成長していけると思います。そして、既存の枠組みを超えた面白い事業が立ち上がってくることもあるかもしれません。

学生のみなさんへメッセージ

これまで電力業界は安定感がポイントだったと思いますが、これからは挑戦できる業界になっていくと思います。「変化を楽しんで、会社とともに成長していきたい」という方にはお勧めです。