対談01/システム開発

大規模開発プロジェクトに
取り組むキーパーソン。

2019年に会計・調達システム開発プロジェクトが立ち上がった。これまでスクラッチ開発主体だった領域を、パッケージやITツールを利活用しながら再構築する試みである。3名のキーパーソンに、システム開発のトレンドや社内連携、システムエンジニアとして大切にしているポリシーなどを語ってもらった。

Profile
  • 会計システム

    作るから使うへ。
    パッケージを有効活用して、
    無駄のないシステム開発を。

    和仁 かおり
    プロジェクト第1ユニット
    電力業務システム第3部
    会計・調達システム開発1グループ
    チームリーダー
    1990年入社
  • 実装/旅費・立替清算システム

    システムがつながることで、
    それを扱うエンジニアも
    必然的につながっていく。

    柳楽 和広
    プロジェクト第1ユニット
    電力業務システム第3部
    インプリメントサービスグループ
    インプリメントチーム チームチーフ
    2010年入社
  • 調達システム/
    データ分析ツール利用サポート

    お客さまと
    コミュニケーションを
    重ねながら、
    最適なシステムや
    ツールの活用を推進。

    宮本 杏奈
    プロジェクト第1ユニット
    電力業務システム第3部
    会計・調達システム
    開発2グループ
    2015年入社

Theme01それぞれが
手がける仕事

  • 和仁

    私は10名のグループメンバーとともに、会計・調達システム開発プロジェクトの「会計」領域を担当しています。現行システムの調査・解析と、パッケージの知識および技術の習得に取り組んでいます。

  • 柳楽

    僕がリーダーを務めるインプリメント(実装)チームでは、ソフトウェアの設定を行っています。今回のプロジェクトでは、旅費・立替清算領域の検討準備をしています。

  • 宮本

    会計・調達システムのプロジェクトで、私は「調達」の領域を担当し、別業務としてデータ分析の部署にも所属しています。企業が持つ膨大なデータを分析し、経営の意思決定に役立てるBIツールの導入コンサルティングから使い方のサポートまでを行っています。

Theme02システム開発における
近年の動向

  • 和仁

    これまではお客さまの要望を聞き、それをイチから作りあげていくスクラッチ開発で形にしてきましたが、これからはパッケージソフトを活用する開発手法にシフトしていくと感じています。

  • 宮本

    システム開発にかかるコスト削減が主な目的だと思うのですが、システム開発のあり方が変わってきていますね。

  • 柳楽

    僕はこれまで、「オーダーにどれだけ応えることができるか?」を目標にひたすらスクラッチ開発をしてきましたので、今回のプロジェクトで学ぶことも多いです。

  • 和仁

    パッケージでの開発はスクラッチ開発に比べると諦めなければならないことがある印象ですが、そのあたりはいかがですか?

  • 宮本

    お客さまからは「今のシステムそのままの流れでやりたい」という要望をいただくのですが、それをそのままパッケージで実現させるのは難しいので、丁寧に話し合いをする必要はありますね。

  • 柳楽

    そうですよね。でも、できることが限られているからこそ、「できる範囲でどうするか?」を考える醍醐味がパッケージ開発にはあります。検討する範囲をはじめから狭めてスタートできる良さがあると思うんです。

  • 宮本

    ITツールを活用することで、お客さまができることが広がる可能性もありますよね。そのような新しいツールの提案も、中電シーティーアイに期待されている部分だと感じます。

Theme03システム開発における
社内連携・協業

  • 宮本

    私が行っているデータの利活用支援では、さまざまなツールやシステムと連携して業務を行います。一人ですべての知識を網羅するのではなく、それぞれのプロフェッショナルと協力・連携することで、より効果的かつ効率的なシステム開発ができると考えています。

  • 和仁

    私たちが担うシステムは大型汎用ホストコンピュータで稼働するものもあればサーバ上で稼働するものもあり、使用する言語も多岐にわたります。このため、それぞれの得意な分野で互いに補い合う“餅は餅屋”という風土ができています。わからないことは詳しい人にすぐ聞ける雰囲気ですね。

  • 柳楽

    これまで以上に、システム同士がつながりネットワークのようになっていますので、それを扱うエンジニア同士も必然的につながっているんだと思います。

Theme04システムエンジニアとして
大切にしている
ポリシーと使命

  • 和仁

    私は「全体最適」と「保守性」を意識するようにしています。システムは自分が作ったものを誰かが直し、テストして続いていくものですので、可読性のあるシンプルな構成を心がけています。最近ではQCD(Quality/Cost/Delivery)の「妥当性」を気にしています。以前は求められるものを忠実に作って着実な保守を行うことに主眼を置いていましたが、今後は過剰でも不足でもない、丁度よいシステムを提供していきたいと考えています。

  • 柳楽

    僕は技術や好きなものにのめり込んでしまう性格なので、「視野を狭めない」ことを大切にしています。興味を抱いたことを広く探ってみるよう心がけています。あと、最近は技術の時流が変わるのが速すぎて、「どうしたらいいのか?」の判断が難しいケースもあります。中電シーティーアイとして「こうしたらいかがですか」と提案することも期待されています。

  • 宮本

    私は、お客さまのことを第一に考えたシステム開発を心がけています。目の前の課題を乗り越えるためだけではなく、未来を見据えて最適なシステムをご提案できるよう努めたいです。
    「ITで世の中をもっと良くしよう!」とか、「世界を変えてやろう!」といった壮大なビジョンは抱いていませんが、自分が作ったシステムをお客さまが喜んで使ってくれて、業務の効率化につながったらいいなと考えています。結局すべてが連鎖しているので、近いところから良くなっていくといいですよね。

※本記事の内容および配属先・
所属部署名は取材当時のものです。