
がむしゃらに過ごした日々から、
困難を克服する力を身につけることができた。
これからは、ブレない芯を持ったリーダーでありたい。
- 榊原 宏 SAKAKIBARA HIROSHI
- 部長/1990年入社
電力システム事業部 電力ソリューション部
電力システム事業部に所属する榊原は、入社25年を超えるキャリア。
その足跡をたどってみると、彼の仕事に対する情熱が改めて垣間見えてきた。
歩んだ道は決して平坦ではなかったが、関わった仕事において得られた『気づき』は実に膨大。
先人ITエンジニアの仕事に対する思いを今、ここで明かしてみたい。
がむしゃらに過ごした日々から、
困難を克服する力を身につけることができた。
これからは、ブレない芯を持ったリーダーでありたい。
ひたすら知識を積んだ新人時代から、リーダーシップの重要性を学んだ中堅時代。
IT業界と会社の発展とともに自分も大きく成長し、
今ではビッグプロジェクトのリーダーとして、メンバーや会社、そしてお客さまなどから信頼が得られるようになったと感じています。
とにかくがむしゃらな姿勢で仕事に取り組む毎日。仕事が困難に感じられましたが、克服しようと必死でした。当時は、中部電力が業務で使用する電話や通信回線・アンテナなどの通信設備を管理するシステムの保守を担当しており、知識を補いながら実務に従事。私が受け持つシステムについて、上司からは「数千人が使うもので、これを止めることは、多数の人の業務を一斉に停滞させることになる」と何度も指導していただき、私は仕事の知識だけでなく、責任感を養うことができたと思っています。
数名で組織されたチームのリーダーを任されるようになり、メンバーが一丸となって仕事をすることの難しさを痛感しました。仕事に関わる人が多くなると意見や考え方も多様となり、全員の妥結点を見つけてゴールに到達しなればなりません。また、私自身が仕事で焦燥するとチームの統率感が失われ、仕事の質が著しく低下してしまうので、リーダーの私は過剰に業務を抱え過ぎず、各メンバーの生産性も考慮しながら上手く振り分けることの重要性も学びました。
小さなチームでリーダー業務の経験値を積み上げると、中規模のプロジェクトリーダーを任される機会が多くなりました。そこでは、システムの品質・コスト・要員・スケジュールなど管理者としての手腕が一段と問われるようになったと思います。中電シーティーアイ独自の認定制度であるプロフェッショナル認定も取得し、「自分が若い世代の見本となり、彼らが進むべき道を示していかなければならない」と、後進育成の使命感にいよいよ燃えたぎり始めました。
3年がかりのビッグプロジェクトのリーダーに就任。無事完遂させるための体制づくりから関わり、私は管理業務に徹しました。ピーク時には約200名のメンバーを率いることになった中で、先見の視点を持つことと密なコミュニケーションを実践することで大きなトラブルに見舞われることなく、プロジェクトをクローズ。動かす金額が大きかったので若干プレッシャーを感じましたが、かつてのリーダー経験を活かすことができ、大きな自信を得ることができました。
中電シーティーアイのIT技術は電力業界を支え、その電力業界は人々の暮らしや企業活動を支えています。つまり、私たちの仕事の先には、世の中の存在があるということを常に強く意識しておくべきだと思うのです。これが、若い世代に伝えていきたい私のブレない「芯」です。
※本記事の内容および配属先・所属部署名は取材当時のものです。