電力を供給する系統内で落雷や大雪、地震などにより系統故障が発生すると、送電能力が低下し発電エネルギーとのバランスが崩れて一部の発電機群が加速し、系統全体が不安定になります。個々の発電機は、系統に接続する多くの発電機と同期をして運転しているため、一部の発電機が不安定になると、他の発電機が次々に連鎖して停止することによって、大規模広範囲な停電(ブラックアウト)へと至る恐れがあります。
中電シーティーアイは、オンライン系統安定化システム(ISC)の安定運用のための支援業務を通じて、電力の安定供給に貢献しています。
不安定となる一部の発電機(群)を瞬時に判定し高速遮断
中部電力パワーグリッドが保有するオンライン系統安定化システム(ISC)は、電力系統の故障によって不安定となる一部の発電機を瞬時に判定し高速遮断することで、電力系統の安定性を維持し大規模停電を防止するシステムです。
ISCの安定運用を支えるシステムです
中電シーティーアイが開発したDBMAシステム(Data-Base Management and Analysis System)は、ISCを安定運用するための三つの機能を備えています。
このうち「2.シミュレーション結果の検証・解析機能」は、ISCによるシミレーション結果の妥当性を検証するもので、一般財団法人電力中央研究所が開発した解析計算プログラムの演算結果との比較検証などを行っています。なお、DBMAシステムでは、当社ソフトウェア製品 Energy COMPASS を利用してGUIでの比較検証を行うことができます。