電力系統解析

未知から既知へ、電力系統のさまざまな電気現象を解明します

電力系統とは、電気を作ってそれを使用する需要(負荷ともいう)まで送るための、発電・変電・送電・配電の設備を連系統合した大規模なシステムのことです。電力系統に発生するさまざまな電気現象をシミュレーション技術で解明し、原因や対策を検討します。事象の影響予測や、実際に発生した事象を再現しその影響分析をすることで、電気の品質の維持と電力の安定供給に役立てます。

※電力の品質に関する電気現象には、電圧変動や周波数変動などが挙げられ、その起因として電気設備の短絡(ショート)や地絡(グランド)などの電気事故があります。

アナログ解析

実系統の電気現象を広範囲で連続的に、かつ実時間で解析

アナログ型電力シミュレータによって電力系統で発生するさまざまな現象を実時間で再現し解析します。

※中部電力パワーグリッドが保有するアナログ型電力シミュレータは、発電機、送電線、負荷などの電力機器を、抵抗、コイル、電子回路などを用いて現実の電力系統と等価のネットワークを構成し、実際に電気を流すことで電力系統の現象を再現します。

等価縮小モデルによる実系統のシミュレーション

アナログシミュレータの構成

デジタル解析

理論的に定式化されている既知現象の解析

電力系統の電気現象を数値計算シミュレーションで再現して解析します。シミュレーションソフトウェアには、一般財団法人電力中央研究所の開発した解析計算プログラム(安定度解析、電圧安定性解析、周波数解析、瞬時値解析)や、国内外で使用されている瞬時値計算ソフトウェアを用います。

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