原子力解析

原子力発電所の安全な運転と原子力施設の安全な廃止措置の推進のために

原子力発電所を安全に運転し、廃止措置(運転を終了した原子力施設〔原子炉および建屋などの周辺施設〕を解体し処分すること)を安全に進めていく上で必要となる解析業務は、多岐にわたります。その中には原子力特有の解析業務があります。

炉心解析からスタートして、確率論的リスク評価、線量・被ばく評価と対象を広げ、原子力発電所の運転・廃止措置をサポートしてきました。

当社は、中部電力グループの一員として各種解析技術で原子力発電所の安全な運転、原子力施設の安全な廃止措置の推進に貢献いたします。

炉心解析

原子力発電所の安全な運転のために

原子力発電所で使用される燃料は、細長い燃料棒を組み合わせた燃料集合体という形で使用されています。燃料集合体が入れられている部分を炉心と呼びます。燃料は数年間にわたり使用され、およそ1年ごとに約1/4が取り替えられます。このため、使用期間(履歴)の異なる燃料が混在することになります。運転期間中、燃料を安全に利用するためには、履歴の異なる燃料を適切に配置しておく必要があります。運転期間中の燃料についてシミュレーションを行うことで、適切な燃料配置を提案しています。

炉心配置図 (-第2象限-)
原子炉内の燃料配置を使用期間で色分けして表示

確率論的リスク評価(PRA)

原子力発電所の安全性の維持・向上のために

原子力発電所は、幾重にも安全を守る機構が組み込まれています。この機構は複雑な機器で構成されています。構成する機器の故障がどの程度発電所の事故につながるか、確率論を用いて評価を行っています。原子力発電所では評価結果を用い安全性の維持・向上のために役立てています。

線量・被ばく評価(廃止措置他)

原子力施設の安全な処分のために

廃止措置を進めるに当たり、また運転中の廃棄物を処分するに当たり、どの部分がどの程度放射化汚染を受けているかシミュレーションすることで、安全に処分できるよう評価を行っています。

放射化評価

原子力施設を解体するに当たり、どの部分がどの程度放射化汚染を受けているかシミュレーションすることで、安全に処分できるよう評価を行っています。

線量・被ばく評価

原子力施設の解体中などに発電所の外の人や作業員が受ける被ばく量を計算し、評価を行っています。安全に作業ができることを確認しています。

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