社員インタビュー
数理解析エンジニア

高度な専門知識と最先端の技術を使って
ソリューションを提供する。 高度な専門知識と最先端の技術を使って ソリューションを提供する。

高度な技術と幅広い知識でお客さまをサポートする「お役立ち精神」を持ったメンバーの集まり。
各分野の専門知識と最先端の技術を使ったコンピューターシミュレーションによって、ソリューションを提供します。

社員の
仕事と成果

深い専門性と広い教養をあわせ持った
数理解析エンジニアをめざす。
深い専門性と広い教養をあわせ持った
数理解析エンジニアをめざす。
林 幸司
電力NFユニット
解析エンジニアリング部
原子力グループ 第2チーム
2017年入社
工学研究科
マテリアル理工学専攻 卒
与えられたミッション
浜岡原子力発電所1号機・2号機の廃止措置で発生する解体廃棄物と、4号機の旧タービンロータ(蒸気でタービンを回して発電する部分)のクリアランス申請に関わる業務に携わりました。クリアランスとは、放射性廃棄物のうち極低レベルのもの(自然界で浴びる放射線の1/200程度が基準)を一般の廃棄物と同様に扱うことができるようにする制度です。私は、対象物の放射能濃度をシミュレーションによって評価する業務を担当しました。
導き出した課題
1年目は指示された作業をこなすだけで精一杯。打ち合わせなどで中部電力の担当者の方と議論する時には、自分の担当した作業以外の話に全くついていけない状況でした。「このままではエンジニアではなく、計算プログラムを動かすだけのただの作業者になってしまう」という危機感を抱きました。クリアランス申請という仕事の全体像を把握し、申請書において自分が実施した計算がどういうことを説明するために使われているのかなどを理解する必要がありました。
課題解決の道のりと面白さ
クリアランス申請の全体像を把握するには、制度そのものだけでなく、その歴史も知る必要があります。そこで、過去の申請書や報告書を読んだり、過去の経緯をよく知っている先輩や中部電力の担当者の方に教えてもらいながら勉強を進めました。3年目あたりからは議論にもきちんと参加し、自分の意見が言えるようになってきました。するとお客さまからも頼っていただけるようになり、クリアランス申請という大きな仕事を“一緒にやっている”という実感を持てるようになりました。
抱いた達成感・成長感
過去の経緯まで含めた“業務の全体像”を俯瞰する視点の大切さを学び、他業務でも意識するよう心がけています。ちなみに、4号機旧タービンロータのクリアランス申請書は2020年6月に国(原子力規制委員会)に提出し、審査を受けている段階。プロジェクトは続いているため達成感というのはまだありませんが、今後は審査対応に関連する業務があるので、引き続き頑張ります!
めざす
システムエンジニア像
深い専門性と広い教養をあわせ持ったエンジニアです。大学では原子炉物理学を学び、入社後は廃止措置関連の業務や重大事故時のプラントシミュレーションなどに携わり、原子力の専門性を深めてきました。その一方で、機械学習を使った研究や研修への参加を通じて“広く浅く”の意識で教養の部分を鍛えています。将来は、機械学習を原子力の業務に活かしたいと考えています。
中電シーティーアイの
チームワークはココがスゴい!
お客さまの抱える課題の中には、ひとつの分野で完結しない複雑なものもあります。そんな時には私たちもグループの枠を超えて、時にはシステムエンジニアの方々とも一緒に協力し、ソリューションを提供しています。

社員の
仕事と成果

お客さまとの信頼関係の構築を重視し、
解析の継続依頼につなげる。
お客さまとの信頼関係の構築を重視し、 解析の継続依頼につなげる。
浅田 浩之
ビジネスユニット
テクノロジー・コラボレーション部
流体グループ 解析チーム
2006年入社
医学工学総合教育部
土木環境工学専攻 卒
与えられたミッション
展示会で初めてお会いしたお客さまから製造現場の悩みをヒアリングし、後日改めて先方に伺って、私たちの解析技術でお役立ちできることをお伝えしました。その内容は、改良開発中の炉内の流れを可視化し、流れが滞っている領域がある場合は改善案を検討し、より効率的な炉内設計を行うことでした。ミッションのひとつは、お客さまが納得いただける解析結果の提示、もうひとつは、今後継続して依頼をいただけるような信頼関係の構築でした。
導き出した課題
「納得いただける解析結果の提示」については、実施した解析結果を提示する際に、現象と結果が理論的・感覚的に合致しているかを示す画像や数値をわかりやすく作成することを課題としました。「信頼関係の構築」については、私たちに解析を依頼することでメリットを感じていただけるようプロジェクトを進め、次の解析案件を受託できるような関係性を築くことが重要な課題でした。
課題解決の道のりと面白さ
納得いただける解析結果の提示を行うために、解析の設定について説明を重ね、しっかりと理解いただいたうえで解析を実施しました。解析→結果処理の段階では、事前ヒアリングしたものに加えてお客さまから追加要望された結果を出力し、現象と結果について詳細に説明しました。さらに、改善案についてもご提案させていただきました。このような対応を行ったことで、次の案件もご依頼いただけることになりました。
抱いた達成感・成長感
新規顧客を開拓できたことで、これまでに経験したことのない達成感がありました。この案件の中で、お客さまの信頼を得るために密にコミュケーションをとることを心掛けました。その結果、お客さまが望む解析と改善提案ができたのは、自身の成長のひとつだと思います。
めざす
システムエンジニア像
理想のエンジニア像は、ずばり私の上司です。誰に何を相談されても、「わかりません」「できません」という言葉を聞いたことがありません。どんなに難しい案件であっても対処法を必ず見つけ出し、説明している姿を間近で見ています。上司のように幅広い知識と経験によってお客さまのお困りごとを解決できるエンジニアになることを、近い将来の目標としています。
中電シーティーアイの
チームワークはココがスゴい!
中電シーティーアイには「構造・耐震解析」「熱流体解析」「気象・環境解析」「原子力解析」など幅広い分野の解析エンジニアが在籍し、分野をまたいだ解析ではグループや部門の枠を超えて協業することで、お客さまの求めるシミュレーションを実施しています。

※本記事の内容および配属先・所属部署名は取材当時のものです。